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ディアエヴァンハンセン実話か考察!あらすじネタバレを紹介!


オスカー女優のジュリアン・ムーア、エイミー・アダムスが脇を固めています。

心を揺さぶられた、号泣したとかなりのエモーショナル観点が高評価の「ディアエヴァンハンセン」。

ブロードウェイで初めてSNSを題材に扱い、これまでにない構成を取り入れたミュージカル「ディアエヴァンハンセン」の映画版です。

ミュージカルは後でも記述しますが、数々の記録を打ち立てた大ヒット作品です。

身につまされるような身近な何か、実話のような信ぴょう性とが相まって精神の危うさや命のはかなさ、世界の脆さが広く受け入れられているのでしょうか?

どんなストーリーなのか、実話に基づいているのかなどご説明していきます。

 

ディアエヴァンハンセンは実話?

答えはYES。

原作は、2015年にワシントンD・Cで初演されたオフ・ブロードウェイでの公演を経て2016年の12月にブロードウェイで開幕以来、連日チケット完売、社会現象となる大ヒットを記録した同題名のミュージカルです。

ミュージカル版はトニー賞で作品賞・楽曲賞を含む6部門に輝き、グラミー賞とエミー賞まで受賞しました。

脚本は原作戯曲の作者、スティーヴン・レヴェンソン、楽曲を作詞・作曲は『ラ・ラ・ランド』(2016)、『グレイテスト・ショーマン』(2017)のベンジ・パセックとジャスティン・ポール。

2015年のインタビューで楽曲を担当したパセックが「ディアエヴァンハンセン」はフィラデルフィアの郊外に通った高校での「トラウマ的な出来事から発せられたこと」「反応」に基づいていると話していました。

薬物の過剰摂取で悲劇的に亡くなったクラスメートに対する彼の高校の反応ーーーそれは一種の孤独で、学校での友達や地位があまりなかった人の突然の死をきっかけに、誰もが彼と友達だったと主張したことです。

そこから着想を得てミュージカルが出来上がり、それが映画化されたのです。

 

楽曲

本作を象徴し、「ひとりじゃない」というメッセージが込められた “You Will Be Foundユー・ウィル・ビー・ファウンド” をはじめ心揺さぶる楽曲を手掛けるのは、アカデミー賞®・グラミー賞®・トニー賞®を受賞した『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』の名コンビ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール。

映画版のために書き下ろした新曲も必聴です!!

 

あらすじ

始まりは「1通の手紙」と、思いやりの「嘘」。

学校に友達もなく、家族にも心を開けない内向的なエヴァン・ハンセンが主人公です。

ある日彼は、セラピストの勧めで自分宛てに書いた“Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)”から始まる手紙を、図らずして同級生のコナーに持ち去られてしまいます。

そしてそれは誰にも見られたくないエヴァンの「心の声」が綴られていたのです。

後日コナーが動機不明のまま自ら命を絶った事を知らされたエヴァンは、悲しみに暮れるコナーの両親は、例の〈手紙〉を見つけ、息子がエヴァンに宛てて書いた遺書だと勘違いをし、息子とエヴァンが親友だったと思い込んでしまうのです。

失意のどん底の両親への思いやりからなのか、自分にはあまり関係のない悲劇の居心地の悪い大きな悲しみの中に投げまれた現実から逃れようとするためか、エヴァンは、よく知らない友達の悲劇について思わず話を合わせて嘘をついてしまうのです。

エヴァンが作り上げた「ありもしないコナーとの思い出」が周りの人々の心を打ち勇気を与え、コナーの追悼式での彼のスピーチ動画はSNSで拡散され世界中に広がってゆく。

小さな思いやりでついた嘘が全くの想定外のスケールで大きくなり、世界中の若者を勇気づけることになります。

彼の人生は大きく動き出す中、だんだんと話にほころびが見え始め・・・。

 

まとめ

自分をよく見せたいがためについた身勝手な嘘ではなく、相手を思いやる心からつい口をついて出てしまった小さな親切の嘘が雪だるまのように大きくなって、引くに引けなくなってしまう切ない「ディアエヴァンハンセン」は、胸の奥がチクチクするような作品です。

誰ともつながっているとは思えなかった世界が、一つの小さな嘘の連続で塗り替えられていき、人に囲まれる温かさを知った主人公は、初めての満たされる感覚に後戻りできない道を突き進んでいく。

実話でもこんな展開はありそうですよね。

英語で言うと” White lie ” 白い嘘。

相手を傷つけないための小さな嘘のことを言います。

でもこれが本人の意図に反して大きな嘘に成長してしまうと、大変なことになります。

嘘の方が真実より魅力的で美しい、そんな甘美な毒に惑わされてしまうのです。

「真っ赤な嘘」もダメですが、「大きな白い嘘」も結局は人を傷つけることになります。

なんかこれ、2009年のボブキャット・ゴールドスウェイと監督のロビン・ウィリアムス主演「ディア・ダディ 嘘つき父さんの秘密」(原題:World’s Greatest Dad)に似ています。

「ディア・ダディ」は高校生の息子が人に言えない事故死をした父親の苦悩を描いていた作品。

劇場未公開作品で、Wowowで放映された後に発売されたDVDでのタイトルは「ビッグショット・ダディ」。

こちらは遺書が注目を集め、嘘の日記とともに本として出版されてしまう展開です。

SNSと本。

媒体の違いに時代を感じますー。

タイトルからして「ディア・ダディ」と「ディアエヴァンハンセン」ですし。

狙ってますね。

こちらも実話ではありませんが、気になる方はこちらも見てみてください。

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なぎさ
サブカル大好きブロガー。日常で気になること、興味を持ったことなどを書いていく雑記ブログです。