ハウスオブグッチ原作は本?事件も忠実に再現される?

ハウスオブグッチ 原作 エンタメ
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「ハウスオブグッチ」が実話に基づいて描かれていることを説明したのは、前回のブログ記事の通りです。

この映画はいきなり実話をもとに映画を製作したものではなく、それより前に原作本が存在しています。

華麗なる高級ブランドのグッチが経営をめぐり身内の間で様々な激しい愛憎劇を繰り広げていたのはその当時でも知られており、裁判沙汰になったこともあったことから隠された話ではありませんでした。

「ハウスオブグッチ」のもととなる事実事件をまとめた原作である本を今日はご紹介していきます。

 

ハウスオブグッチ原作は本?

イタリアの同族企業だったグッチが、外部から資本や経営陣を受け入れて、グローバル企業に発展するまでの過程、内紛、ルイ・ヴィトンを擁するLVMHグループとの買収戦争を含め、世界をリードするブランド・ビジネスの壮絶なストーリーを詳細に描いたのが2001サラ・ゲイ・フォーデン ( Sara Gay Forden )(著)、実川 元子 (翻訳)の「ザ・ハウス・オブ・グッチ」です。

出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2004/9/1)
発売日 ‏ : ‎ 2004/9/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 431ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4062109700
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062109703

出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2021/12/21)
発売日 ‏ : ‎ 2021/12/21
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 304ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4150505829
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150505820
寸法 ‏ : ‎ 15.7 x 10.6 x 1 cm

内容

80年代、経営の実権を握ったマウリツィオ・グッチは廉価路線のブランドイメージを一掃し、グッチを再興を図ります。

経営方針の転換からブランドマーケティング戦略、新しいイメージの追加などのブランドの刷新案に次々と着手するものの収益改善の実績はなかなか現れず、個人の負債も膨んだマウリツィオはグッチ株を売却し、創業家はグッチの経営を離れることになります。

パトリツィア・レッジャーニとマウリツィオ・グッチは13年間の結婚生活の中で、2人の娘を授かっています。

しかし、パトリツィアとマウリツィオは経営方針や意見の食い違いで言い争いが絶えず、夫婦関係は破綻し、2人の娘たちは母親のパトリツィアが養育をすることになります。

娘たちの為にもよくないと我慢の限界に達したマウリツィオは家を出てパトリツィアと別居をしますが、このことが原因でマウリツィオと2人の娘との間にも深い溝ができてしまいました。

そんな中95年、マウリツィオはミラノで射殺されてしまいます。

この事件はマフィアがグッチ家の資産を狙って行った殺人事件ではなく、真の計画・指示者は元妻のパトリツィアが逮捕されました。

グッチ家の資産を狙って3代目のマウリツィオに接近し1970年代に結婚に成功した彼女は、地位も名誉も富も手に入れた挙句、13年間の結婚生活の末には自らが殺し屋を雇って、元夫を殺害することになったのです。

単なる華やかなブランド・ビジネスの舞台裏だけでなく、グッチ家80年のもつれた感情と栄枯盛衰を描いているのが原作になります。

 

グッチ家は映画「ハウスオブグッチ」に不満?

 

グッチ家は「ハウスオブグッチ」に対して法的措置をとる構えを示しています。

以下 Ansa に寄せたグッチ家のコメントより記事の翻訳になります。

出典:ANSA

ローマ 2021年11月29日-グッチのアルド・グッチ前会長の相続人は月曜日、リドリー・スコット監督の新作映画『ハウス・オブ・グッチ』に対し、ファッション王朝の描き方について法的措置を取ると脅しました。

この映画では、レディ・ガガが、元夫マウリツィオ・グッチを殺害するためにヒットマンを雇い、18年間刑務所に入っていた「ブラック・ウィドウ」パトリツィア・レッジャーニを演じています。

「グッチファミリーは、自分たちの名前とイメージ、そして愛する人たちの名前を守るために、あらゆる手段を講じる権利を留保します」と、アルド・グッチの相続人が署名した書簡には記されています。

遺族が特に問題視したのは、レッジャーニが「マウリツィオ・グッチの殺害を命じたことで決定的な有罪となった女性…」が、映画自体でもキャストたちの発言でも被害者として描かれていることです。

また、グッチファミリーのメンバーが、「自分たちを取り巻く世界に対して無知で無神経」な「ならず者」として誤って描かれているとしています。(ANSA)。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

 

インタビュー

 

パトリツィアは後に、ディスカバリー+で配信されたドキュメンタリー「レディーグッチ、パトリツィア・レッジャーニのストーリー」でインタビュー中に自分自身について、離婚原因や決定的な殺意が芽生えるきっかけになった出来事などを赤裸々に語っている。

 

まとめ

刑務所行きとなったパトリツィアは、懲役26年の判決を受けます。

1998年11月3日からサンヴィットーレ刑務所に入獄すると2000年には刑務所内で首吊り自殺を図ったものの未遂に終わったというニュースもありました。

服役開始から18年後となる2016年に釈放されています。

一方のブランドとしてののグッチはその後、グループの最高経営責任者ドメニコ・デ・ソーレ、デザイナーのトム・フォードらの手によって、グッチはかつての人気を盛り返し復活を遂げたのは、皆さんご存じの通り。

そしてグッチ一族はブランド「グッチ」の経営からもはや完全に離れています。

前述のグッチのアルド・グッチ前会長の相続人は映画「ハウスオブグッチ」に対しアメリカのヴァラエティ誌にも大々的に不快感を表明しています。

『この映画の製作者は、わざわざ遺族に意見を求めることもせずに、30年間会社の社長を務めたアルド・グッチとグッチファミリーのメンバーを彼らを取り巻く世界に対して凶悪犯、無知、鈍感な人たちであると描いたのです 。

この映画は実話を描いたと宣伝されていますが、”正確さとはかけ離れた物語を紡いでいます。

彼らが打ち出したこの一族の描写は、イタリアの象徴的なファッションハウスを築いた遺産を侮辱するものです』と述べています。

出典:WWD

これに対し、グッチの現社長兼CEOのマルコ・ビッザーリはこの作品「ハウスオブグッチ」に協力しているとコメントを出しています。

『映画会社MGMやリドリー・スコット監督の製作会社とコラボレートしている。彼らがファッションや小道具を準備できるよう、ブランドの歴史を記録したアーカイブの閲覧を許可している』

と雑誌アメリカ版『WWD』語っていますので、ここでも創業者一族とブランド経営サイドで不協和音が響いているんですねーーー。

当事者たちが内側から見た「実話」と世間が事件、記録から見た「実話」とは大きく異なるものなのでしょうか・・・・。

原作が出版されたのは18年前。

原作本と映画と描き方がどう違うのかを比べながら観るのも面白いかもしれません。

2022/01/14公開です。

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